熱狂に終わった小泉政権から4年、今度は民主党の圧勝が見られそうである。
よく思うことだが、小泉・竹中の構造改革路線が世間の大勢であった2005・2006年当時、
人々の圧倒的多数はこの路線に賛成していたのではないだろうか。
間違いだと思うなら、当時のニュースを振り返って見てほしい。
このように、あまりにも世間の評価が、短期間に振れ過ぎ、また原因と結果の検証が杜撰と
いうか、ほとんど正確にされることがないのがこの国の常である。
今の日本の情勢が良くないと感じる大きな原因は、この国の変化不足という感覚は当たって
いると思うが、それは「これが悪い」(この場合は、自民党政権)と一つに決められることではなく、
例えば、東京一極集中の行き詰まりであるとか、どの企業でも権力が60歳以上の高年齢層に
集中しすぎているというようなことの方がよっぽど大きな原因と感じる。
ただし、今回は前例の無い、自民党からの権力構造シフトであるので、これにより大きな変化
が生じる期待は感じるし、成功すれば、間違いなく大きな共感を生むのではないかと思う。しかし、
あれほどの支持を得ていた小泉政権が転落したのが、官房副長官→幹事長→官房長官と同
政権内で英才教育を施し、今までに前例のない若い安倍総理の就任であったことを考えると、
どうやればそうした流れが、長期的に維持できるのかは分からない。
(しかし、政権内で不幸な事件が多発していたのは確か。)
ただ、これからの日本の成長ポイントとしては、
①アメリカを喜ばせるような斬新なアイデアを含んだ商品を提供し続けること。
②中国との共生を模索することは必須であるが、どう考えても香港の併合、続いて台湾が
危ないように日本が飲み込まれる可能性が高いことを覚えておく。これは、中国という国は
国勢に応じて国土は拡大するものという考え方を持っていることから自明。
③2000年からの10年間で日本が停滞(平均所得が100万円減)していた間、他諸国で
はたいてい経済成長を成し遂げており、日本を位置づけてきたその面での差が消滅しつつ
あること。つまり、この10年が圧倒的な停滞期であったとを現実的に捉えて、他の効果的
な経済策を講じることが成長には必要であるということ。
④個人的に危惧しているのは、例えば、アニメのワンピースやドラゴンボール、ナルトなど
世界的に受け入れられているコンテンツの概ねが10年以上経ってきていること。これは、
FFシリーズやドラクエシリーズなどのゲームコンテンツでも同じ。その後、大きな影響を
持つような作品が途絶えている。
日本にはこのレベルのクオリティーを持つ作品が多数あり、(例えば、サイボーグ009ノ1
等)こうした2005年以降に発表された作品群の中で売り込み方により支持を得るものは
多数あるが効果的に売り出されていない。
⑤このように、成長を新たに作り出すという観点はもちろんだが、現状の組み換えや選択
の誤りを修正することで大きな需要創造ができるという観点もあるということ。
などがある。
一生懸命やるのはもちろんだが、高度成長を終えた日本という世界の流れ、あるいは
個々のボタンの行き違いが生じてきていることを本格的に修正した上でないと、効果的な
力の発揮は本当に難しい状況であると感じる。